子どもも、大人も、一歩ずつ。/ 永窪亜希子

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― ダンススタジオ経営者が語る、子育てと“継続する力” ―

「継続は力なり」――子どもたちに伝え続けた言葉

私は2人の子どもがいて、上が女の子、下が男の子です。ずっと子育てで伝えてきたのは、「継続は力なり」ということ。何をするにも続けなければ形にはならないし、少しだけでも人より努力することが大切だよと、繰り返し伝えてきました。

そのおかげか、上の娘は今、大学に通いながらダンサーとして活動しています。振り付けをしたり、ショーに出たり、たくさんの場所で踊る経験を積んでいます。下の息子はまだ小学生で、これからどんな分野に興味を持って伸びていくのか楽しみなところです。どちらにしても、キーワードは「継続」。それが今も、これからも変わらない私の信念です。


ダンスと共に歩む人生――スタジオが生まれた理由

私は現在、横浜市南区でダンススタジオを運営しています。夫はパーソナルトレーナー、私は器械体操出身で、18歳からずっと子どもたちに体操を教えてきました。今はキッズダンスを中心に、障害のある方たちとのインクルーシブな活動にも力を入れています。

このダンススタジオが始まったきっかけは、娘を原宿のダンスレッスンに通わせるのが物理的に厳しくなって、「いっそ先生に来てもらおう」と考えたこと。十数年前、南区には本格的なスタジオがなかったので、自分たちで作るしかなかったんです。

仕事も子育ても、私にとってはどちらもかけがえのない“ライフワーク”。娘の活動を通じて広がった人脈や経験が、今の仕事に自然につながっていった感じです。


インクルーシブダンスで育つ“思いやりの力”

スタジオでは、障害のある方たちと子どもたちが一緒に踊るダンスチームを運営しています。活動も5年目を迎え、キッズダンサーたちは自発的に行動できるようになりました。例えば、振りの位置が分からなくなってしまった子をそっとサポートしたり、興奮してしまった子を自然に誘導したり。

誰かに指示されるのではなく、「今、自分にできることは何か?」を自ら考えて行動できる子が、少しずつ増えてきているのを感じます。ダンスを通して、技術だけでなく“人として大切なこと”も学んでくれていると思うと、本当に嬉しいですね。


幼少期の性格に合わせた習い事選び

上の子は本当に人見知りが激しくて、初めはとても心配しました。最初は器械体操を考えていたのですが、表現力よりも技の難易度が重視される世界だったので、より自分を表現できる「ダンス」を選びました。自分の身体で感情を伝え、人を喜ばせる力が身につけば、性格の面でもプラスになるのではと思ったんです。

一方で下の子は、おおらかで人見知りもまったくありません。ただ、運動はそれほど得意ではないので、彼には彼なりの道を、これから一緒に見つけていければと思っています。


若くして始めた子育てで学んだこと

私は比較的早くに子どもを産んだので、周りがまだ仕事に打ち込んでいる時期に、ひとり育児に向き合っていました。あの頃は、本当に空回りしていた気がします。でも今思うと、子どもはちゃんと育ってくれていたし、若いときに頑張ったことは40代になって実を結ぶと、心から感じています。

子どもは本当にあっという間に大きくなります。うちの上の子も、もう成人してしまいました。一緒にいられる時間を、どう楽しく過ごすか。それが子育てのキーワードじゃないかなと思います。どうしても怒ってしまう日もあるけれど、なるべく笑顔で、1日1日を大切に。焦らず、楽しんでほしいです。

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